【この記事の動作環境 Mac M1 / macOS 15.2】
プロジェクトごとに異なるバージョンのNode.jsを使いたい場合、自動で切り替えができるのが、nvm(Node Version Manager)。これが理由で、nodebrew から nvm へ乗り換えた。
最後に、nodebrewをアンインストールする方法も記載しておく。
それでは、早速 nvm をインストールして、Node.js を使えるようになるところまでやっていく。
1. ターミナルを起動する
ターミナルを起動したら、すでにNode.jsがインストールされているか確認しておく。
下記をターミナルに入力して、エンター。
node -v
バージョンが表示されたら、そのバージョン名を控えておく。
2. nvmをインストールする
nvmがインストールされているか確認する。
nvm -v
「command not found」のような文字列が表示された場合は、nvmがインストールされていないので、下記をターミナルに入力してエンター。
この例では、バージョン0.40.1 をインストールする想定だが、最新バージョンは公式リポジトリで確認できる(https://github.com/nvm-sh/nvm)。
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.1/install.sh | bash
少し待って「%」が表示されたら、インストールした際に、~/.zshrc (ホームディレクトリ直下にある隠しファイル、ファイル名は .zshrc)が更新されているので、このファイルを再読み込みする。
下記をターミナルに入力してエンター。
source ~/.zshrc
すぐに「%」が表示されて、インストールが完了。
実際にインストールが完了しているか確認する
nvm -v
2.の補足)インストールしてもバージョンが表示できない場合
手順通りで、「nvm – v」でインストールできていない場合は、パスが通っていない可能性がある。ホームディレクトリ直下にある隠しファイル、ファイル名は .zshrc を開いて、下記が記述されていない場合はファイルに追記して保存する。
export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh"
保存したら、ターミナルで下記を入力してエンター。
source ~/.zshrc
これで「nvm -v」でバージョンが表示されるはずだ。
ちなみに、ホームディレクトリで .zshrc が表示されない場合は、「command」+「shift」+「.(ピリオド)」で隠しファイルの表示非表示を切り替えできる。
3. Node.js をインストールする
最新の安定版をインストールする。
下記をターミナルに入力してエンター(ltsのハイフンは2つ)。
nvm install --lts
手順1 ですでにNode.jsがインストールされていた場合は、そのバージョンもインストールする。
たとえば、すでに「v22.9.0」を使用していた場合は、下記をターミナルに入力してエンター(最初のv は不要)。
nvm install 22.9.0
「%」が表示されたら、nvm にインストールされているNode.js のバージョンリストを表示する。
nvm ls
4. Node.js を有効にする
インストールしたNode.js の中から、使用したNode.js のバージョンを指定して有効化する。
ここでは、v22.13.1を使用したい場合、下記をターミナルに入力してエンター(最初のv は不要)。
nvm use 22.13.1
nvm alias default 22.13.1
Node.js の使用されているバージョンを確認して、有効になったか確認する。
下記をターミナルに入力してエンター。
node -v
「v22.13.1」と表示されれば、期待通り。
以上で、nvmを使って、Node.js をインストール、バージョンを指定して適用することができた。
バージョンを切り替えたい場合
必要な箇所をまとめると、バージョンを変更したい場合は、「nvm install バージョン」でそのバージョンをインストールして「nvm use バージョン」「nvm alias default バージョン」でNode.js を適用する、ということになる。
nodebrewを使っている場合
nodebrewを使って Node.js を管理していた場合、今後は nvm を使って管理するので、nodebrew をアンインストールしたい。
1. インストールフォルダの削除
ホームディレクトリ直下にある「.nodebrew」フォルダを削除する。
2. パス設定を削除
ホームディレクトリ直下にある「.zshrc」ファイルを開いて、nodebrewのパス情報「export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH」を削除して、保存する。
保存したら、ターミナルを起動して「source ~/.zshrc」を入力して、エンター。
3. アンインストール確認
最後に、ターミナルに「nodebrew -v」を入力してエンター。
「command not found」のような文字列が出れば、正常にアンインストールされている。