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名刺代わりの超絶ミニマムなブランディングページ

このたび、ハンドメイドアクセサリー作家さんのWebサイト制作させていただきました!

Sunny Side Accessory(サニーサイド アクセサリー)
https://www.sunnysideaccessory.com/ 現在公開終了

対応させてもらったこと。
ヒアリング / 調査 / スローガン作成 / テキスト作成 / ロゴ制作 / 動画撮影 / 動画編集 / ドメイン取得 / レンタルサーバー設定 / コーディング / WordPressフルカスタマイズ

制作期間 3日(実質16時間ほど)で実装。
この記事では公開に至るまでの経緯を紹介させていただく。

「ECサイトがほしい」

ハンドメイドアクセサリー作家さんから「ECサイトがほしい」というご相談をいただいた。

すでにMinneで販売中で、BASEは使ってみたが敷居が高くて開設できなかったそうだ。
現状は、TwitterやInstagram経由での受注が多く、やはりECサイトを作りたいとのことだった。

さて、インターネットを使って販売する方法は、ざっくり3パターンある。
「フルカスタマイズする」「ショッピングカート付きのテンプレートを使う」「MinneやCreema、メルカリのようなアプリを利用する」。それぞれの特徴を簡単にリスト化してみよう。

フルカスタマイズする

  • 唯一無二の完全オリジナルのものができる
  • 公開するまでにやらなければいけないことが多いため(仕様策定、デザイン決定、コーディング、開発、検証)、その分の費用や工数が発生する
  • 公開後も、集客のための機能改善や機能追加、不具合対応など別途対応が必要となる

つまりは、あらゆる細部にまでこだわることができる。納期・予算は長期的にそれなりにかかる。

ショッピングカート付きのテンプレートを使う

  • あらかじめ用意されたテンプレートの中から選んで、設定項目を埋めていけば完成する
  • ある程度Webデザイン知識がある方が望ましい

つまりは、専門的な知識がなくても、Webサイト作りに興味があれば制作・運用できる。品質や仕様はテンプレートに依存するため変更できない。

MinneやCreema、メルカリのようなアプリを利用する

  • 専門的な知識なしで、すぐに始められる
  • ブランド力がないと薄利多売に埋もれやすい

つまりは、もっともお手軽にご自身で運用・管理ができる。商品単体で独自性を演出する必要がある。

結論としては、予算をしっかり確保できるまでは、フルカスタマイズ以外のショッピングカート付きのテンプレートを使うか、無料アプリがオススメ。

注目のショッピングカート付きサービス

ちなみに、「ネットショップ 作成」で検索すると、ECサイトを作れるサービスがたくさん見つかる。いろいろ見ていく中で「STORES」と「BASE」が気になった。

理由としては、テンプレートデザインが洗練されていることと、公式サイトが見やすく分かりやすいので、管理画面も使いやすそうだ(実際に使っていないので分かりませんが)。

話しを続けよう。

「ECサイトを作りたいけど、フルカスタマイズは厳しい」

なるほど。すでにMinneを使っていて、BASEでのECサイト開設が難しかったことを考えると、妥当な提案としては、BASEのようなECサイトに再チャレンジして、分からないところをサポートする、ということだと思う。だがしかし、そうはしなかった。

「そのアクセサリーを買った人に、どう感じてもらいたいですか?」

ブランディングやUXを意識する上でマストな質問。この質問をきっかけにインタビューとブレインストーミングを兼ねてディスカッションした。その結果、まずは名刺代わりのブランディングページを用意することを提案。
どういう想いでハンドメイドしているかを表現して、ハブ的な役割で、それぞれのSNSへリンクさせるシンプルなページ。

方向性が決まったところで、ライティングとロゴイメージの制作開始。幸いなことに、これまでたくさんの利用者の声や同業の方からどう見られているのかの話しが聞けたのでイメージしやすかった。「ノスタルジック」「ワクワク」「非日常」「なつかしいようで新しい」などのキーワードをが出ていたことを踏まえて、話し合いながら完成させていく。

スローガン+物語

「ノスタルジックに揺られて」

決定したスローガン。
最後まで残ったのは、この「ノスタルジックに揺られて」と「ノスタルジックにふりほどいて」。分かりやすさか、謎めいた深さか、の選択で分かりやすさを選んだ。ある程度、浸透したら差し替えて深みを出すのもアリだ。
念のため、両方のフレーズが過去に使われていないことをネットで確認して、本決まり。

「どこかなつかしさを感じつつ
新しい日常をふりほどいて歩いてく。
私は私でいい、の。」

スローガンに物語をつけた。
アクセサリーを身につけて、新型コロナウィルスで非日常が日常になったことを受け容れながらも、そこには負けない、ということを「新しい日常をふりほどいて歩いてく」で表現、前を向いていくことの決意と、どこかでそう自分に言い聞かせていることのニュアンスを「、」で表現した。
もちろん解釈はもちろん読み手の自由なので、どう物語が変化するのか楽しみだ。

ここまで決まれば、あとは一気に作り込む。そして完成したのがこちら。
ぜひご覧ください。

Sunny Side Accessory(サニーサイド アクセサリー)
https://www.sunnysideaccessory.com/ 現在公開終了

ふりかえり

インタビュー後から公開するまでにこだわったことを振り返ってみる。

インタビューをベースにこだわったこと

  • スローガンを作った(最後の2案はどちらにするか最後まで悩んだ)
  • スローガンを語った(スローガンがどういうことなのか、もう少しやわらかく表現した)
  • その他すべてライティングした
  • いわゆる「問い合わせ」や「About me」を用意するのはやめた。すでに運用中の他サービスにそれらの情報があり、内容が重複して管理が煩雑になるのは避けるべきという考えだ
  • 目的は「サニーサイド アクセサリーとは?」のアンサーを用意すること。ナイキで言えば「Just Do It」、Appleで言えば「Think different」のような、スローガン+物語にフォーカスした

実装にこだわったこと

  • ファイル読み込み時のスプラッシュを演出した
  • 英語タイトルやインスタ画像の角丸はインタビュー内容からブランディングを意識した
  • メインビジュアルに動画を用いることで、一目止まるようにした
  • 動画の画質は極端に悪くても軽量であることを優先した
  • PC、タブレット、スマホ、それぞれのデバイスに最適化した

実装をラクにしたこと

  • インスタの画像はWordPressのプラグインを利用した(プラグインのカスタマイズが必要になったため、APIを利用して実装すればよかったかもしれない)
  • アイコンは公開されている商用利用OKのを利用した
  • 技術的には、Sass、JavaScript、HTMLの言語をメインに、Gulpを利用し、Gitで管理した
  • ちなみにSNSアイコンをマウスオーバーした際のくるんとしたアニメーションはここ数年のお気に入りで流用している

これから

まずは超絶シンプルなブランディングページができたので、今度こそBASEやSTORESのようなECサイトを開設できることを願っています。もちろん、つまづきポイントがあれば公式サポートもありますが、ぼくの方でも全力サポートさせていただければと思っている。