制作記事 Web制作アプリケーションGoogle Apps Script商品ごとの最安値を価格コムから参照して、スプレッドシートに記入。毎日、自動更新で。

商品ごとの最安値を価格コムから参照して、スプレッドシートに記入。毎日、自動更新で。

ふと、カメラレンズの価格が知りたくなった。その数、50本くらい。いや、もっと増えるだろう。価格コムの最安値を参考価格とする。さっそく、Googleスプレッドシートで調査したいカメラレンズ名を列記した。そして、価格コムで商品検索して、価格をコピーして、シートにペーストして。
・・・。
ちょ、ちょっと待って。10本くらいならまだしも、50本もしくはもっと増える可能性を考えると、この単純作業、正直しんどい。ミスする可能性もある。しかも価格は変動することもあるので、定期的に再調査する必要がある。さすがにその運用は現実的ではない。

はい、自動化しよう。

実現したい2つのポイント

  • スプレッドシートの決めたセルに、価格コムの最安値を自動入力する(価格を取得した日時も)
  • 毎日、決めた時間に自動で更新する

事前準備として、価格を知りたいレンズ名と、その価格はどのページを参照するのかのURL(レンズごとに、価格コムのそのレンズの詳細ページ)を記述する。
この記事で紹介するスプレッドシートのフォーマットは下記とする。

  • シート名を「価格表」とする
  • 1列目にレンズ名、2列目に価格コムのURL、3列目に最安値、4列目に最安値取得日時、とする
  • 1行目は項目名で、2行目以降に各データを入力する

ちなみに、スプレッドシートのファイル名はなんでもよい。

なぜ、スプレッドシート??

実装方法はいろいろある。
ちなみに、特定のページからデータを収集してデータベースやスプレッドシートに保存することをWebスクレイピングと言う。Webスクレイピングサービスはいろいろあるので、そういったものを使うのももちろんアリ(だが、サービス依存なので拡張性、柔軟性、安全性で不安が残る)。
また、Webコンテンツという視点であれば、たとえば、PHP + Database + Cron でも実装できる(が、開発環境を用意する手間が必要)。

そこで、Googleスプレッドシートを利用すれば、Googleアカウントさえあれば、Web上ですべて完結できる。
Googleというブランド力(信頼性)、容易さ(JavaScriptベースで実現可能)、そして拡張性の高さ(スプレッドシートで管理することで、Web API としても利用できる)を考慮して決定した。

それでは実装していこう。

スプレッドシートの決めたセルに、価格コムの最安値を自動入力する(取得した日時も)

1. スプレッドシートのタブ「ツール」→「スクリプトエディタ」を選択

Apps Script が新規ウィンドウで開かれるので、コード.gs のところに下記の内容を入力する(あらかじめ、2, 3行入力されている場合は、それは削除)。

/**
 * 価格コムのページを表示した時点での最安値を取得する
 * config_(*) の値がエラーケースは含めていないので、必ず有効な値をセットする
 */
function setPrice() {
  const config_sheetname = '価格表',
        config_url_cell = 2,
        config_price_cell = 3,
        config_date_cell = 4;

  const spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet(),    // 現在のスプレッドシートを取得する
        sheet = spreadsheet.getSheetByName(config_sheetname),   // シートを取得する
        last_row = sheet.getDataRange().getLastRow(),   // 最終行を取得する
        today = new Date();    // 現在の日時情報を取得する

  let year = today.getFullYear(),
      month = today.getMonth() + 1,
      day = today.getDate(),
      hour = today.getHours(),
      minute = today.getMinutes(),
      now_date = '';

  let i = 0;

  /**
   * 1桁の場合は、0をつける
   *
   * @param {number} num*: 0-59
   * @return {string|number}
   */
  const getNumberText = (num) => {
    return (num < 10)? '0' + num: num;
  }

  /**
   * 価格コムのページソースの文字列から最安値価格を抽出する 
   *
   * @param {string} htmltext*
   * @return {string}
   */
  const getPriceContent = (htmltext) => {
    let price = '';

    // 最安値を表示しているhtmlソースが、&yen;12,345 となっていたので、
    // この部分をピックアップするようにする。&yen; を含めることで、販売前や販売終了している場合にもケアする。
    if (htmltext.match('<span class="priceTxt">&yen;')) {
      price = htmltext.split('<span class="priceTxt">&yen;')[1];
      price = price.split('</span>')[0];
    }
    return price;
  }

  // 現在時刻をセットする
  now_date = year + '-' + getNumberText(month) + '-' + getNumberText(day) + ' ' +
             getNumberText(hour) + ':' + getNumberText(minute);

  // 2行目から最終行までループする
  for (i = 2; i <= last_row; i++) {
    const url = sheet.getRange(i, config_url_cell).getValue(),    // セルの値を取得する
          response = UrlFetchApp.fetch(url),    // URLページを取得
          htmltext = response.getContentText('shift_jis'),    // テキストで取得する
          price = getPriceContent(htmltext);    // 価格を取得する

    // 価格を取得した場合はセルを上書きする
    if (price != '') {
      sheet.getRange(i, config_price_cell).setValue(price);   // 価格を上書きする
      sheet.getRange(i, config_date_cell).setValue(now_date);    // 取得日時を上書きする
    }
  }
}

2.「保存アイコン」をクリックする

コード入力した上のところに、「実行」ボタンがあるが、その左に保存アイコンがある。マウスオーバーすると「プロジェクトを保存」と表示されるので、そのアイコンをクリックして保存する。

3.「実行」をクリックする

「実行」をクリックすると、実際に処理が始まる。

注意:はじめて「実行」した場合、「承認が必要です」というダイアログ画面が表示されます。そのときは後述の「補足:「承認が必要です」というダイアログ画面が表示された場合」で回避します。

処理が終わるとスプレッドシートの「最安価格」と「取得日時」が更新されているのを確認できる。

これだけ。以上。

補足:「承認が必要です」というダイアログ画面が表示された場合

「承認が必要です」というダイアログ画面が表示されるのでアクセスのリクエストを許可する必要がある。

毎日、決めた時間に自動で更新する

1. トリガーを追加する

左側のメニューの時計アイコン「トリガー」をクリックして、トリガー画面を表示させ、画面右下の「トリガーを追加」ボタンをクリックする

2. 設定項目を入力して保存する

実行する関数を選択「setPrice」、実行するデプロイを選択「Head」、イベントのソースを選択「時間手動型」を選択する。
毎日更新とする場合は、時間ベースのトリガーのタイプを選択「日付ベースのタイマー」を選択して、時刻を選択する。

設定が終わったら、画面右下の「保存」ボタンをクリックする

以上。

これで、毎日決められた時間に、商品ごとの最安値を価格コムから参照して、スプレッドシートが更新されるようになった。超絶簡単である。