ぼくは完全に自然光派だ。
でも光の魔術師イルコさんが好きだし、とてもリスペクトしているが、ストロボは苦手だ。
最近、アクセサリー写真を撮影する機会があった。
構図はいいのに撮影写真がひどい。あれこれ画角や位置を調整しても全然しっくりこない。それどころかどんどんひどくなり、完成絵のイメージが崩壊していた。そして、ふと、思った。
自然光が限界なせいかもしれない。そうだ、光を操ってみたい、と。
CPプラス2021のセミナーラインナップを見ていたときに、「フラッシュ苦手…を徹底解決! 使いこなしでレベルアップ!! クリップオンストロボ」というタイトルが目に入る。まったくのストロボ初心者なぼくにぴったりではないか。
基礎編、実践編、応用編を視聴した。何か一つ壁を超えられる道ができた気がする。ストロボデビューしようかしら。
下記はあくまで個人的に気になる箇所の備忘録としての抜粋だ。実際にはYouTubeをご覧いただいたほうが実例を交えて説明されているので分かりやすいと思う。
「フラッシュ苦手…を徹底解決! 使いこなしでレベルアップ!! クリップオンストロボ」
基礎編 https://youtu.be/iWokJiTvKKU
応用編 https://youtu.be/KIozPFcX_Z8
実践編 https://youtu.be/3BTa1m89H10
ストロボとは
ストロボの種類は大きく分けて2種類ある。
「クリップオンストロボ」と「大型ストロボ」だ。
クリップオンストロボ
カメラの上のホットシューに付けて利用する、コンパクトなストロボで初心者に扱いやすい(初心者なぼくはクリップオンストロボを選択)。カメラと離して使うこともできる。
大型ストロボ
ライトスタンドに乗せて利用するストロボ。
さらに大型ストロボには、ジェネレータータイプとモノブロックタイプがあるそうだ(詳細は追わず)。
ストロボを使うメリット
- 明るさを補って高画質で撮影できる
暗いところでも撮影ができる
F値を絞り込める
ISOを上げないですむ - 質感・色・ディテールが出せる
太陽と同じ5500K前後のホワイトバランスになっており、太陽と同じ自然な色合いを表現できる。 - 被写体と背景、それぞれの適性露出を表現できる
被写体と背景が露出差がある場合にそれらをコントロールすることができる。
クリップオンストロボの特徴
カメラに内蔵されているストロボと比較したメリット
- 大光量で、遠くまで光が届く
- 光の向きを変えられる
- 細かく聴講できる
- ケラレが起きにくい
- カメラから離すことができる
GN(ガイドナンバー)
GNとは、ISO100の時に1mの撮影距離で適正露出となる絞り値、のこと。方程式は、ISO100のときの「F値 x 距離(m)」。…。分かりません、、。
ググってみたら、もう少し分かりやすい式を発見。
ISO100のときの撮影距離 = GN ÷ F値
なるほど。ISO感度係数の早見表。
ISO | ISO感度係数 |
100 | 1 |
200 | 1.4 |
400 | 2 |
800 | 2.8 |
1600 | 4 |
3200 | 5.7 |
3200 | 8 |
ISO400(ISO感度係数 2)のときであれば、撮影距離は、(GN ÷ F値) x 2 となる。
とりあえず、GNが大きいと光が届く距離が延びる、ということを押さえておく。
光が届く距離を伸ばすには、下記を意識する。
・F値を下げる
・ISOを上げる
TTLオートと外光オート
クリップオンストロボには、マニュアルモードとオートモードがあるが、オートモードにはTTL(Through the Lens)と外光オートがある。今はTTLが主流。
TTLモードのときは「補正機能」を使い、マニュアルモードのときは「自分で調整」する。
シャッタースピード
- 同調スピードを超えないシャッタースピードを設定する
- ハイスピードシンクロ(FB発光)を利用する(同調スピードより早い速度に設定できたり、F値を小さくできる。光量が落ちたり、電池の消耗が早くなるので注意)
- 環境光をコントロールする(馴染ませる場合はシャッタースピードを遅くし、被写体を強調したいときは速くする。シャッタースピードを遅くした場合は、ブレや色かぶりに注意)
環境光がある場合の露出イメージ
環境光がある場合での設定イメージ
- ISOと絞りで全体の明るさをコントロール
- シャッタースピードで背景(環境光)のコントロール
- ストロボ光で被写体の明るさをコントロール
設定の基本
ストロボの割合を少なくする
- カメラのマニュアルモードで「気持ち暗め程度」で露出を決定する
- ストロボをTTLでオン
ストロボを後からONにすることで、カメラ側とストロボ側のバランスを知ることができる。
光を柔らかくする2つの方法
ストロボを使うと、硬い、テカりがちとなる。その場合、光を柔らかくすることもできる。
- シャッタースピードを遅くする
- 光を拡散させる
点光源を面光源にする(ディフューザーを使ったり、天井や壁にバウンスさせる。バウンスさせる場合は、白以外の色は色被りするので注意)
室内シーン
- 余計な光が被らないよう、室内灯は消す
- 壁や天井が白以外だと色がかぶるので注意
- バウンスを使う
- 天井バウンスは反射板でアイキャッチをいれる
- ディフューザーで柔らかくする
- 料理や物撮りのときは半逆行をバウンスで作り手前にレフ板で影を起こす
昼間の屋外シーン
- 被写体と背景を両方キレイに撮りたいとき、背景の露出に合わせて、被写体にストロボ発光する
- 逆光で人物の顔が少し暗く落ち込むとき、レフ板で回避できるが一人撮影のときはストロボを利用する
- 前景・背景をボカした写真を撮りたいときは、ハイスピードシンクロ(FP発光)を利用する
印象的な作品を撮るとき
- 昼間なのに暗く被写体のみ浮き立たせたいときは、シャッタースピードを速くして露出を落として、ハイスピードシンクロ(FP発光)をオンにする
夜間の屋外シーン
- 露出は背景に合わせて、被写体にはストロボ発光
ストロボ購入のポイント
- GNはどれくらいか?(仕事ならGN40以上は必須)
- TTLがついているか?(ついていると便利)
- FP発光があるか?(ボカしたいなら必須)
- リサイクルタイムはどれくらいか(速いほうが良い。人物撮影時は注意)
- オンカメラメインなのか、オフカメラでも使うのか?
GNが大きいほど光量が大きい
・エントリークラス 最大GN 18 – 27
・ミドルクラス 最大GN 30 – 43
・フラッグシップクラス 最大GN 54 – 60
セッション内で紹介されて欲しくなった商品まとめ
- GODOX V1
- GODOX AK-R1
- GODOX X Pro TTL対応
- GODOX アンブレラソフトボックス
- GODOX S2ブラケット
- GODOX AD300 Pro