書籍「ロゴデザインのアイデア! 実例で学ぶ!!プロのデザインルール&テクニック」の「Part 1 ロゴの基礎知識」に書かれていることをまとめました。Part 2以降では様々なロゴスタイルの特徴と解説が書かれています。
ロゴ
ロゴは、CI(Corporate Identity)や VI(Visual Identity)の中心的な役割を担っている。
ロゴは永久不変のものではなく、時代の変化とともに進化発展するもの。
ロゴの目的
- 企業やショップ、商品、サービスなどをわかりやすくアピールすること
- カタチのないものにカタチを与え、理念や価値を視覚的にアピールする
- 他社や他の製品との差別化を図るために活用する
ロゴの構成
大きく3つのタイプがある。
- ロゴタイプ(装飾された文字)
- シンボルマーク(装飾された図や記号、絵柄)
- ロゴマーク(社名やブランド名などの名前と図や記号を合わせて装飾したもの、ロゴタイプ+シンボルマークをさす場合あり)
他にもシンボルキャラクター、エンブレムなど、様々な種類がある。
ロゴ関連ワード
- ステートメント(コーポレートステートメント、ブランドステートメント)
- ロゴに企業理念などを簡潔にまとめたスローガンを加えたもの
- シグネチャー
- ロゴマークやシンボルマークなどを組み合わせる場合、タテ組み、ヨコ組みなどの形を決める。それぞれのカタチのこと
- CIマニュアル / VIマニュアル
- ロゴの使用に関する細かいルール(定義)をまとめたものを含む。広告や名刺、販促品など個々の展開物に使用する場合のルール(展開案)を、アプリケーションと呼ぶ
ロゴができるまで
1. ロゴ制作のスタート
クラアントの発注/オリエンテーション
- 何のロゴか
- CI
- 何に使う予定か
- 制作スケジュール
- 予算
などの諸条件を確認する。
2. ヒアリング調査
- 企業ロゴ → 将来のビジョンや目標
- ショップやブランド → 全体のコンセプトやターゲット
- 商品 → 特徴
などを担当責任者にヒアリングできるとベスト。必要に応じてリサーチを行う。イメージカラーやテイスト、既存キャラクターとのマッチングなど、リクエストがあれば、この段階で聞いておく。
3. ラフ案の制作
これまでの過程を踏まえてラフ案を制作する。場合によっては数100パターンものラフを作り、その中から最終案に絞り込んでいくこともある。
4. プレゼンテーション
作成したラフ案を提示。デザインコンセプトやポイントを説明する。方向性の異なるいくつかの案にさらにバリエーションをつけるなどの過程を経て、最終案へと絞り込んでいく。
5. 決定とその後の展開
クライアントが最終候補(2〜5案程度が一般的)の中からロゴを決定。アプリケーションのデザインを行う。企業ロゴの場合は、使用色やレイアウトなど、ロゴの取り扱いに関するデザイン上の細かなルールをまとめたマニュアルを制作することも多い。
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