退屈さこそが私たちが日常的な課題に期待しているもので、そうであるからこそ私たちは、いつものありふれた作業ではなく、生きていく上で重要なことに意識的な注意を注ぐことができるのである。
直接操作システムを使って、文章を編集したり、絵を描いたり、ゲームをしたりしているときでも、ユーザはコンピュータを使っているのではなく、まさにその作業をしているという感じを持っている。そこでは事実上コンピュータは見えなくなっているのである。コンピュータシステムを見えなくすること。この原則は直接的であるか間接的であるかにかかわらず、どんなシステムとのインタラクションの場合でも成立する。
一度興味が失われて欲求不満のレベルが高くなりすぎてしまうと、ユーザの興味を引き戻すのは困難である。