書籍「デザイニング・インターフェース第2版」の「10章 モバイルへの対応」より抜粋。
課題
- ちっぽけな画面サイズ
- 余分なものはできるだけ取り除く
- さまざまな画面の幅
- タッチスクリーン
- 重要なターゲットは最低でも1cm四方のサイズにして、適度な間隔を空ける。
- テキスト入力の難しさ
- 入力が不要になるか、ごく限られたものになるよう配慮。
- 物理的に厳しい環境
- 光量の違い
- ソーシャルな影響と限られた注意力
- 注意力散漫なユーザのためのデザイン。
アプローチ
1. モバイルユーザには、実際のところ何が必要か?
- 「この事実を今すぐ、手短に知りたい。」
- 「ちょっと暇ができたから、何か楽しませてよ。」
- 「ソーシャルネットワークにつないで。」
- 「ただちに知るべき情報があるなら教えて。」
- 「今いる場所について何か役立つ情報はある?」
2. 無駄を減らしてサイトやアプリの本質を示す
必要とする数種類のタスクだけにきっちり絞り込み、最小限のブランディングを施して、残りは捨てる。
最小限の形まで削ったら、完全版へアクセスできるようにしておく。一目で分かる場所におく。
完全版は大画面、と単純に割り切ってはダメ。PCを使わないユーザがいることを忘れずに。
3. 可能ならば、デバイスのハードウェアを利用する
ネイティブアプリならではの特性(位置情報、カメラ、音声認識、ジェスチャー入力、振動などの触覚的フィードバックなど)を活用できないか?
4. コンテンツをリニアライズ(単線化)する
結局はコンテンツが縦並びのレイアウトに落ち着くことになるのを認めるとしよう。
5. よく実行される一連のインタラクションを最適化する
典型的なユーザがどのタスクを実行したがるかを見きわめ、妥当なコンテンツを絞り込み、下記の経験則にしたがってタスクを実行しやすくする。
- 入力は不要にするか、数文字程度まで減らす。
- ページ読み込みは数回にとどめ、不要なデータでページを肥大させないようにする。
- たくさんのコンテンツを表示させる必要があるときは、多数の小ぶりなページよりも、1つの縦に長いページにするほうがよい。
- 目的の情報にたどりついたり、タスクを達成sるのに必要なタップ回数を減らす。