制作記事 Web制作WEB設計実用編ヒアリングのポイント

ヒアリングのポイント

文章力以上に重要なのが事前のヒアリング

コンテンツの原稿が用意されずに書き起こしをしなければならない場合、内容・表現の「正解」を知らないまま、単に用意された資料を基にまとめた原稿を叩き台に何度も修正を繰り返す方法は、手間がかかる上、クライアントの不満も高まる。
文章力以上に重要なのが事前のヒアリングだ。

特に、「なぜ(why)」「何を(what)」「どのように(how)」は、ロジックの骨格になる要素なので、できるだけ細かく確認したい。

ヒアリングシートの作成

  1. (前の制作会社が存在する場合)なぜ前回の制作会社を切ったか
  2. 自分のどこに強みを感じていただいたか
  3. 依頼日
  4. 氏名(ご担当者名、決定責任者、プロジェクト担当者、プレゼン担当者、システム管理者)
  5. ご連絡先
  6. 依頼種類(新規・追加・変更)
  7. 納期
  8. 公開予定日
  9. サイトの目的(Webページで何をしたいか)

    ここに穴があると、舌足らずな説明・無理のある説明をしてしまう可能性が高いので要注意。

    • なぜ、そのWebサイトを作るのか?
    • Webサイトのターゲットとなるのは誰か?
    • ターゲットには何を提供したいか?
    • ターゲットにはどのような印象を持ってもらいたいか?
    • Webサイトからサービスを提供することによる利益は何か?
    • ベネフィットは誰がいつ、どこで、どのように受けるのか?
    • そのWebサイトは既存のサイトとは何が違うのか?
    • そのWebサイトはいつ実現したいのか?
    • そのWebサイトはどのように実現したいのか?
    • コンテキスト(背景となる歴史や過程)
  10. 訴求点を知る

    商財の価値を本質から理解していなければ、ユーザーを訴求する上手な説明や演出を考えることはできない。長所だけでなく短所も含めて専門家としての正直な見解を示してもらうことが重要。あくまで公平な視点で、訴求点を抽出・整理する。

    市場の状況
    既存の常識・トレンド・潜在的/明示的ニーズ
    商品の特徴
    先進性・独自性・コストパフォーマンス
    競合との関係
    優位点・問題点・疑似点
    自認する問題点・不満点
    高い、安かろう悪かろう、扱いが難しい
  11. Webサイトの貢献項目(複数ある場合は優先順決め)
    収益の増加
    • オフラインからの見込み客の開拓
    • オンラインでの売り上げ増加
    • 購買意思決定への寄与
    コスト削減
    • 構築時のスピード、柔軟性、効果性の向上
    • カスタマーサポートのオンラインへの移行
    • オンラインカタログなど情報公開
    • 顧客との関係構築
    • ネットワーク構築
    ブランド価値の向上
    • ブランドの正しい伝達
    • ブランドイメージの向上
    • 社会、マスコミ、投資家に対する情報発信
    • 企業メッセージの伝達
    • 将来の従業員とのつながり
  12. サーバーの状態(レンタルか自社か)
  13. 原稿・データ・写真素材などの資料受け渡し方法
  14. 社内の確認フロー、決裁者について(どういった状態で回れば返事が早いか、など)
  15. クライアントとの連絡方法(担当者の連絡が付きやすい時間帯)
  16. 運用時の作業ボリュームと担当者スキル
  17. プロジェクト名(機密に関わる場合はコードネーム)
  18. ドメインの取得を希望するか
  19. 予算

ヒアリングの際の注意点

伝えたいメッセージをきちんと把握しておく
事務的に情報を伝えるだけでは、相手の気持ちをつかむことは難しい。企業としての理念、商材の開発・提供に秘めた想いなど、ユーザーに伝えたいメッセージをきちんと把握しておく必要がある。
「絶対のルール」を確認する
どんな内容のコンテンツにも、「これだけは掲載しなければならない・掲載してはならない」という情報や「この言葉を使わなければならない・使ってはならない」という表記ルールがある。特に法令や経営方針に関わる部分は要注意。
掲載情報の優先順位を確認する
情報の掲載順や強調度合いは、マーケティング判断に基づいたもであるべき。場合によっては組織の「しがらみ」や責任者の「好み」に配慮する必要がある。構成レベルの変更が頻繁に生じないよう、最低限、めぼしいトピックについては、それぞれ優先順位を確認しておく。
ヒアリング後
ヒアリングの内容はメモや録音データに残すだけでなく、その日のうちに書類化し、先方にも確認してもらう。確認漏れや間違いに早く気づくこともでき、言った・言わないのトラブルを避けられる。